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「生誕100年記念―写真展ロベール・ドアノー」

 


 
                                    パリ市庁舎前のキス、1950 年

  ロベール・ドアノーは、生来の自由な精神と“イメージの釣り人”とも評される類まれな洞察力で日常の小さなドラマをとらえ、“ドアノー劇場”とでもいうべき独自の世界を生み出し写真史上に大きな足跡を残しました。稀代の“演出家”ともいえるドアノーが作り出した軽妙洒脱な人間ドラマは、忌憚のない人間賛歌として見るものを幸福感に満ちた世界へいざない、時代を超えて多くの人々に愛され続けています。

  「生誕100年記念―写真展 ロベール・ドアノー」は、ロベール・ドアノーの生誕100年にあたる2012 年を機に、彼の残したネガ・作品を管理保管する目的で創設されたアトリエ・ロベール・ドアノーの全面協力のもと、その業績を一望にする大規模な回顧展です。

  ロベール・ドアノーが残した約40 万点にも及ぶネガから精選した作品約200 点で展観す る本展は、ドアノーの代名詞とも言えるパリを舞台にした作品はもとより、1920 年代の初期作品、第二次大戦中戦後の作品、各界著名人たちのポートレート、子供たち、さらに初公開となるカラー作品などとともに、多数の資料を展示することで、写真家・ロベール・ドアノー創造の秘密に迫ります。

 単なる「スナップ写真の天才」にとどまらず、ロベール・ドアノーの名を写真史に刻むことになったのは、徹底した性善説に基づく人間に対する愛情と、際限のない好奇心が生み出す忍耐と視線、そして写真に対する飽くなき実験精神でした。ドアノーの軌跡は、“写真の世紀”ともいわれた20 世紀をも見事に反映しています。生涯、「自分は芸術家ではない」と言い続けた偉大なヒューマニズムの写真家がとらえた作品は、一枚の写真の表現の可能性を私たちに問いかけ、新鮮な輝きをもって多くの共感と新たな感動を呼び起こします。

「生誕100年記念―写真展ロベール・ドアノー」


会期: 2012年3月24日(土)〜5月13日(日)
開館時間: 10:00〜18:00(木、金は20:00時まで。入館は閉館の30分前まで)
会場: 東京都写真美術館 地下1階展示室
      東京都目黒区三田1-13-1恵比寿ガーデンプレイス内
      TEL:03-3280-0099
休館日: 毎週月曜日(月曜日が祝日または振り替え休日の場合翌日休館)
観覧料(税込):一般800(640)円、学生700(560)円、中高生・65 歳以上600(480)円。
  ( )内は20 名以上の団体料金、小学生以下、お身体に障害をお持ちの方とその介護者は無料。
企画制作: クレヴィス

トークショーのご案内
フランシーヌ・ドルディール(ロベール・ドアノー次女、アトリエ・ロベール・ドアノー代表)
日時: 3月24 日(土)14:00〜15:30
会場: 2Fラウンジ、 定員50 名
申込み方法:当日10 時より館内1 階総合受付にて展覧会チケット(当日有)をお持ちの方に整理券を配布いたします。


ロベール・ドアノー(Robert Doisneau)略歴
1912年4月14 日、パリ郊外ヴァル・ド・マルヌ県ジョンティイーに生まれる。
1926-29年 パリのエコール・エスティエンヌでグラフィック・アートを学びリトグラフのディプロム取得。 写真家アンドレ・ヴィノーの下で働く。
1932年 初のルポルタージュ「蚤の市」がエクセルシオール誌に売れる。
1934年 ルノー社に産業カメラマンとして入社。
1939年 相次ぐ欠勤と遅刻のため同社を解雇される。写真エージェンシー・ラフォーの創始者シャルル・ラドに出会いフリー・カメラマンとして活動を開始。
1940年 第二次大戦開始後、フランス軍のカメラマンを務めるが、後にレジスタンス運動
に参加。
1945年 雑誌「ル・ポワン」に多くの写真を提供。カルティエ=ブレッ ソンと出会う。
1946年 辞めていたラフォーに戻る。週刊誌「アクション」に寄稿。
1947年 ジャック・プレヴェールに出会う。コダック賞受賞。
1949-51 年 ヴォーグ誌と契約。数多くのスターを撮影。
1951年 ニューヨーク近代美術館で開催された『パリの魔術』展に、イシス、ウィリー・ロニ、ブラッサイと並んで出展。
1956年 ニエプス賞受賞。
1960年 米国へ撮影旅行。ハリウッドとパームスプリングスのルポルタージュを撮影。シカゴ美術館で個展開催。
1967年 ソ連へ撮影旅行。
1975年 アルル写真フェスティヴァルに特別招待写真家として招かれ展覧会開催。
1979年 パリ市立近代美術館で「通り過ぎる通行人たち」展開催。
1983年 国内写真大賞受賞。
1992年 イギリス・オックスフォード近代美術館で回顧展開催(1996年にフランス国内及び日本国内巡回)。サビーヌ・アゼマ監督によるドキュメンタリー映画「こんにちは、ドアノーさん」公開。
1994年4月1日、パリにて死去。
1995年 パリ・カルナヴァレ美術館で大回顧展。
2000年 パリ写真月間において、『パリ市庁舎前のキス』撮影50 周年を記念しパリ市庁舎前広場に大型プリントを展示。
2006年 パリ市庁舎において『パリ・ドアノー』展開催(2008 年、東京、京都で巡回展)。