JR武蔵引田駅の南、徒歩18分。寛平3年(891年)の創建で、足利基氏が延文元年(1356年)に再建したと伝えられる古刹。はじめは秋川の対岸にあったが、享禄4年(1531年)現在地に移転した。 本堂は延亨3年(1746年)の再建であるが、平成になってから大改修が行われた。本堂に向かって右側に三間四方宝形造りの薬師堂があり、「引田薬師」として古くから信仰を集めてきた。室町時代初期の建築様式を伝えており、東京都の重要文化財に指定されている。堂内には行基がこの地を訪れた際に彫ったとされる薬師如来を安置している。