JR日野駅の東、徒歩5分。慶長7年(1602)、讃誉牛秀(中秀助給和尚)による創建の寺で、山門を入ると正面に本堂が端正なたたずまいを見せる。日野市には新撰組にゆかりのある寺社や施設が多いが、この寺もその中のひとつ。墓地には日野宿の名主であった佐藤俊正(彦五郎)と妻のぶの墓がある。 彦五郎は新撰組の育ての親として知られており、のぶは土方歳三の実姉である。寺では寺宝として天正13年(1585年)に讃誉上人が浄土宗の宗義を記述した全10冊の『説法色葉集』を所蔵しており、都の重要文化財に指定されている。