JR青梅線中神駅の南、徒歩15分。住宅街の奥まったところにあり、社殿は鄙びたたたずまいを見せる。延文5年(1360年)の創建と伝えられ、旧中神村の鎮守として地域の信仰を集めてきた。 現社殿は嘉永5年(1852年)の再建。毎年4月の第3土日曜日に行われる春季奉納祭りでは、東京都の無形民俗文化財に指定されている伝統の獅子舞が奉納される。これは北条氏照の時代に伝わったといわれ、氏子安穏、悪霊退散、五穀豊穣などを祈念して福厳寺と日枝神社、熊野神社を巡り歩き、獅子舞を奉納する。 鳥居の奥の石段脇には、市の天然記念物に指定されている樹齢約400年と推定されるイチョウの巨樹がある。