JR南武線西国立駅の南、徒歩10分。「東京における自然の保護と回復に関する条例」に基づいて昭和52年(1977年)に指定された地域で、その後拡張されて現在に至っている。 域内は湿性植物保全地域、林床保護地域、サンクチュアリなどの区域で構成されている。コナラ、ケヤキ、カツラなどの雑木林が繁り、中央部には湧水池がある。澄み切った小さな流れの矢川の周辺には貴重な湿地性の植物が数多い。 全体の広さは約2ヘクタールで、散策路や木道が整備されている。それほど規模は大きいとはいえないが、後世に残そうと自然環境がよく保全されている。 この矢川緑地保全地域と谷保の城山歴史環境保全地域を結ぶ「雑木林のみち 矢川・青柳コース」が整備されており、武蔵野の面影をたずねながらの散策が楽しめる。