JR八王子駅の西、徒歩20分。産千代(うぶちよ)稲荷神社の境内に大久保石見守長安陣屋跡の碑が建っている。 大久保長安は甲州の武田信玄に仕え、武田氏滅亡後に徳川家康に仕えた。諸国の金銀山開発にあたり金山奉行となった。さらに八王子城落城後の新八王子宿建設に関わり、八王子に陣屋をおいて関東十八代官や千人同心を統括し、街道の整備や河川の管理などに功績を残して八王子の礎を築いた。 当時の陣屋の範囲は明らかではないが、現在の産千代稲荷神社はもともとはその陣屋の邸内にあった社と伝えられており、一帯は八王子市の史跡に指定されている。