京王井の頭線神泉駅の北西、徒歩7分。松濤の閑静な住宅街にある。もともとは紀州徳川家の下屋敷があったところで、明治時代になって旧佐賀藩主鍋島家の所有となり、鍋島家はここに松濤園という茶園を開いた。松濤という地名はこの茶園の名に由来している。 茶園は昭和7年(1932年)東京市に寄贈され、その後渋谷区に移管されて昭和25年(1950年)に公園としてオープンした。広さは約5000uでそれほど規模は大きくはないが、園内の中央に大きな池があり、水車が回っていて風情がある。 このほか園内には四阿や子どもたちのための遊具があり、春の桜をはじめ季節の花が美しい。