京王線芦花公園駅の南,徒歩15分。「自然と人生」「みみずのたはごと」「不如帰」「思ひ出の記」など自然主義の名作を残した文豪徳富蘆花の旧居跡。 蘆花は明治40年にこの地へ移り,「恒春園」と名づけて昭和2年に没するまでの約20年間を過ごした。蘆花の没後,昭和11年(1936年)に愛子夫人から東京市へ寄贈されて公園となった。 周辺は住宅街となっているが,樹木の茂る園内は武蔵野の面影を残し,蘆花の旧居が昔のままの姿で保存されている。秋水書院には蘆花が執筆した机やいすなども当時の姿のままで静寂な雰囲気につつまれている。また,林の中に蘆花夫妻の墓碑がある。 園内は広く、2007年には、約1450平方メートルのドッグランが開設された。