京浜急行空港線穴守稲荷駅の南、徒歩7分。多摩川に近い住宅街の中にある。創建年代は明らかではないが、鳥居に「弘化2年乙巳年3月吉祥日」と刻まれているので、弘化2年(1845年)には創建されていたと推定されている。 ロマンチックな響きのある名称だが、かつては六郷川と呼ばれた多摩川にはカモメが多く、カモメは大漁の兆しとされ、鴎稲荷神社と称されるようになったと伝えられる。海上安全、大漁祈願、火伏の神様として地域の信仰を集めてきた。 境内も社殿もこぢんまりとしており、本殿は戦後に再建されたもので、朱色の二の鳥居が鮮やか。