京急本線大森海岸駅の南、徒歩5分。第一京浜に面している。延喜年間(901〜921年)の創建という説があるが、明らかではない。『江戸名所図会』には鈴ヶ森八幡という名称で記されている。 公開されてはいないが、鈴石と烏石(うせき)を保管することで有名。鈴石とは神功皇后が見つけたものとされ、この石を打つと鈴の音がするといわれる。鈴ヶ森の地名はこの石にちなんでいる。また、烏石は自然石に烏のような黒い鳥の模様が浮き出た石で江戸時代の文人の間で評判になった。鈴石と烏石は大田区の文化財に指定されており、境内にはこの烏石の寄進の由来を記した烏石碑ほか江戸文人石碑群がある。 神社に近い第一京浜沿いには霊水が出たといわれる「磐井の井戸」がある。