京急本線新馬場駅の北東、徒歩3分。旧東海道から下町の風情が漂う路地を入った住宅街の奥にある。正安元年(1299年)の創建と伝えられ、虚空蔵尊を本尊とする寺としては都内で唯一の寺。 狭い路地と境内が一体になったようなところに本堂があり、品川虚空蔵として親しまれてきた。虚空蔵尊は丑年・寅年生まれの人の守り本尊として、また、「十三詣り」と結びついて、子どもが13歳から15歳までの時期にお参りすると、「福・徳・智慧」を授かるといわれ、古くから参詣者を集めてきた。寺では鎌倉時代の制作と推定される「銅造阿弥陀如来像」と万治元年(1658年)造立の木造不動三尊像(三躯)を安置しており、これらは品川区の有形文化財に指定されている。 4月上旬と11月上旬の大祭には開帳され、周辺には露天が並んで多くの参詣者でにぎわう。