京急本線立会川駅の西、徒歩10分。延暦元年(782年)の創建と伝えられる古刹で、住宅街の中にある。当初は薬王院神宮寺と称した天台宗の寺であったが、鎌倉時代に了海上人が中興し、浄土真宗に改宗して現在名に改称した。 本堂の裏には了海上人産湯井戸があり、かつては水が湧き出ていたが、現在はほとんど湧水は見られない。「大井」と名づけられたこの泉が、現在の地名の由来になったといわれ、品川区の史跡に指定されている。 また、境内には樹齢800年ともいわれるイチョウの巨樹がそびえていて訪れる人を圧倒する。多くの乳根が幹や枝から垂れていてこの木の古さを物語っており、品川区の天然記念物に指定されている。