都営地下鉄浅草線本所吾妻橋駅の北、徒歩3分。本門佛立宗の寺院。本門佛立宗とは耳慣れない宗派であるが、日蓮を宗祖と仰ぐ法華系仏教の一派である。 この清雄寺は寛文2年(1662年)、庄内藩藩主だった酒井忠勝が開基となり、日崇上人を開山として創建されたとされる。もともとは本所中ノ郷(現在の墨田区役所付近)の庄内藩の下屋敷内に建立されが、関東大震災で罹災し現在地に移転したと言われている。 堂々としたたたずまいの現在の本堂は、昭和21年(1946年)に、前年東京大空襲によって焼失した伽藍を取り壊し、福島県から移築したもの。 墓地には歴代の住職の墓のほかに、横綱玉錦、大関九州山、浄瑠璃の第7代竹本土佐太夫の墓などがある。