JR両国駅の北,徒歩5分。下野足利藩本庄因幡守の下屋敷だったところで,安政年間(1854〜60)に隅田川の水を引いた潮入り回遊式庭園として作庭され、江戸名園の一つに数えられていた。 明治になって安田財閥の創始者安田善次郎の所有となり,氏の没後,大正11年(1922年)に東京市に寄贈された。その後震災や戦災などで被害を受けて荒廃したが、墨田区に移管されて潮入りの池などが再現され,整備された。 現在は, 地下貯水槽から汐入の池へ浄化水を送っているが,大名屋敷の庭園の趣がよく保たれている。