東武伊勢崎線鐘ヶ淵駅の北,徒歩10分。不動明王像を本尊とし,天徳年間(957〜960)の創建で,はじめは隅田寺と称していたが,天正年間(1573〜1591)に現在の地に移り、弘法大師作といわれる毘沙門天像を勧請して多聞寺と改称したと伝えられる。 昔この寺に狸が住みつき,悪さをして村人を困らせたが,住職が毘沙門天に念じたら翌朝その狸が死んでいたという伝説があり,境内にその狸を葬った狸塚があることで知られている。