地下鉄浅草線押上駅の北西,徒歩15分。黄檗宗大本山である宇治の黄檗山万福寺の末寺で,延宝2年(1673年)の創建と伝えられる。 堂宇は関東大震災で焼失し,現在の建物は昭和8年(1933年)の再建。中国風の重層の建築は唐様の山門とともに黄檗宗特有のたたずまいを見せる。 境内の小祠には風外和尚が修業中に父母に孝養を尽くせないことを嘆いて刻んだ爺婆尊(じじばばそん)の石像を祭っている。爺像は喉頭の病、婆像は咳止めの神として風邪除けの信仰を集めている。また,幕末の儒者池田冠山をはじめ著名な人の墓が多い。