地下鉄日比谷線三ノ輪駅の南、徒歩5分。創建は江戸時代の寛文年間(1661〜72年)と考えられているが、明らかではない。 かつて浅草は千束郷と称されており、南北二社の稲荷社があった。そのうち北にあった下千束稲荷が現在の千束稲荷神社の前身であり、浅草寺境内にあった南の上千束稲荷は現存していない。 その後一帯は龍泉寺村(現在の台東区竜泉周辺)となり、龍泉寺村の氏神様として崇敬されてきた。 樋口一葉の名作『たけくらべ』はこの神社の祭礼が舞台の一つになっていて、『たけくらべ』ゆかりの神社として境内には樋口一葉の文学碑が建立されている。