地下鉄銀座線稲荷町駅の北、徒歩2分。元和2年(1616)、野村彦太夫為垂が開基となり、南領賢寿和尚を開山として湯島天神下に創建され、松洞山龍谷寺と号していた。明暦元年(1655)現在地に移転し、黄雲山龍谷寺と山号を改めた。 向かって右側の寺門には「龍谷寺」、左側には「豊川稲荷霊場」とあり、お寺であるとともに豊川稲荷の霊場であることを示している。街の中とは思えないほど鬱蒼と木々が繁る境内には、コンクリート造りの本堂のほかに、こぢんまりとした豊川稲荷堂がある。