JR日暮里駅の南、徒歩10分。谷中の寺町の中にある。慶長16年(1611年)、道意による開山で、はじめは神田にあったが、慶安元年(1648)、現在地に移転した。 9世貫海が境内のクスの木を切って刻んだとされる愛染明王が、寺門を入ってすぐ右手の愛染堂に安置されている。 とくに江戸時代には縁結び・家庭円満の対象として広く信仰され、寺は別名「愛染寺」とも呼ばれた。 さらに、昭和の初めには、川口松太郎の小説『愛染かつら』で全国的に有名になった。この小説は愛染明王と境内の桂の古木にヒントを得た作品と言われる。