駒込土物店跡(こまごめつちものだなあと)
地下鉄南北線本駒込の西、徒歩1分。天栄寺の門前に碑が建ち、一帯は文京区の史跡に指定されている。
江戸時代初期の元和年間、江戸へ野菜を売りに行く農民たちが、このあたりで一休みし、野菜を交換したり売ったりしていた。うわさを聞いて人が集まり、市が立ち、青物問屋が建ち並んだ。やがて幕府の御用市場(駒込青物市場)となり、神田、千住と並び3大青果市場といわれた。
市場は昭和12年(1937年)に巣鴨に移転し、豊島青果市場となって現在にいたっている。
「土物店」という名はニンジンやゴボウ、サトイモなどの土のついたままの野菜を多く扱っていたために付いた名前で、写真の碑の右隣りにはその由来を書いた「駒込土物店縁起」という石碑が建っている。
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