JR駒込駅の南,徒歩7分。5代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保が元禄8年(1695年)に綱吉から賜った土地に下屋敷を造り,7年あまりの歳月をかけて築造した庭園である。 『詩経』の六義(りくぎ)になぞらえて六義園と名づけられ,桂離宮の庭園の様式を採用した回遊式築山泉水庭園は江戸の名園の一つにあげられている。 明治時代になって岩崎弥太郎の別邸となり,昭和13年(1938年)に東京市へ寄贈されて一般に公開され,昭和28年(1953年)には国の特別名勝に指定された。 広い池を中心にした明るい庭園で,元禄時代の気風を反映した庭園といわれる。池をめぐる園路が整備されており,秋の紅葉がとりわけ美しい。