都営地下鉄大江戸線東新宿駅の南西、徒歩3分。区役所通りに面している。大久保村にあった稲荷神社と、紀州熊野より鬼王権現を勧請した鬼王神社が、天保2年(1831)に合祀して稲荷鬼王神社となったと伝えられている。 熊野の鬼王権現は現存してないため、全国で「鬼王」という名のつく唯一の神社。鬼の福授けの社として信仰を集めてきた。豆まきの際には「鬼は内、福は内」と唱える珍しい豆まきで有名。 神社で授与される「撫で守り」で幹部をなでると皮膚病などの病気平癒に御利益があるといわれる。 境内にはうずくまった鬼の頭上に水鉢を乗せた珍しい形の水鉢がある。江戸時代文政年間ごろの作といわれ、新宿区の有形文化財に指定されている。