安政年間(1854〜1860年)に赤坂界隈で「能登屋」という名称で創業と伝えられ、明治16年(1883年)ごろに現在地に移転し、屋号も「能登治」に変わったと言われています。石臼による製粉が一般的ですが、お店では杵で搗(つ)いて粉にする胴搗(どうづき)という製法で製粉されたそば粉を使用しているのが特徴。お店によれば胴搗そば粉は独特の風味と粘り、そしてコシがあると言われています。 店内はそれほど広くはありませんが、いかにもそば店といった雰囲気で、テーブル席が並んでいます。そばはやや細めの二八そば。メニューは冷たいそばと温かいそば、ご飯もの。「ざる」と「もり」はそばつゆが違い、食べ比べてみる楽しみもあります。そして、そばだけでなくうどんもあります。 また、牡蠣天せいろや牡蠣天そば、桜海老の天ぷらと辛味大根の冷たいお蕎麦など季節のメニューも充実しています。 つまみ類も豊富で、「蕎麦前」が楽しめます。